電視劇:射鵰英雄伝、天龍八部、書剣情侠柳三変、厨子当官、天下、済公新伝、天外飛仙、少林寺伝奇 ほか
場 所:浙江省新昌県
行き方:新昌へは杭州などからバスで。杭州(汽車東站)~新昌の高速バスは51元、片道約1時間50分。
バスは街はずれの新昌客運中心に到着。下車して外へ出るとすぐに、路線バス乗り場、タクシー乗り場があります。
7路、8路のバスに乗り、大仏城にて下車。客運中心~大仏城は1.5元。だいたい20分くらいでした。
新昌を代表する観光名所。大仏寺そのものはそれほどの広さではないのですが、最近になってお寺の前にさまざまな見所が造られています。正直、やりすぎな気が……。とはいえ、そんなところもドラマの撮影に使われているので、見逃すわけにはいかず、山門に辿りつくまでに歩き疲れてしまいました。
道路に面してどーんと建つ「大仏寺風景名勝区」の牌坊。 | |
さらに進むと、景区の入り口があります。左手が切符売り場。大仏寺の入場料は80元。(高い!)大仏寺だけでなく、新昌の他の観光地とのお得なセット券も売られていました。 | |
「射鵰村」。「射鵰英雄伝」のために造られたセット。その後、「天龍八部」「天外飛仙」などでもロケに使われたようです。景区に入ってわりとすぐの場所にあります。道の入り口に案内板があり、そこから5分ほど進んだところ。 | |
ここに来る観光客はほとんどいないのでしょうか。いくつかの建物はお店になっているようでしたが、ほとんど開いておらず。人気はなく、元気なのは放し飼いのガチョウだけ。ついでながら、この奥に「孔雀園」があり、確かに孔雀が一羽いましたが、尾羽がほとんど無くなっているという悲惨な有様でした。 | |
こんなものも。 | |
近くにはこんな像も。何かが違う……。 | |
大仏寺へのメインロードに戻ってしばらく進むと、左手に池があり「双林石窟」の石碑があります。どこに石窟があるのかと思ったら、池の向こうの崖の上。中には巨大な涅槃仏が横たわっていました。2004年に造られたものです。大仏寺さん、やりすぎ。 | |
自然の岩を利用して造られた露天弥勒菩薩。「書剣情侠柳三変」で見て、「何じゃこりゃ!」と思ったんでした。高さは30メートル以上。1998年から2000年にかけて造られたそうです。 | |
アップ。やっぱり迫力があります。この近くには、五百羅漢洞もありました。 | |
もうすぐ山門というところで道が二股に分かれ、右手へ行くと「般若谷」。「書剣情侠柳三変」「天下」などで見た滝でした。 | |
滝のたもとの遊歩道。ドラマで見て、違和感ありありだったんでした。 | |
もともと明代の石切り場の遺跡だったところを2001年から2002年にかけて整備したそうです。 | |
滝だけではなく、こんなキンキラ仏像も。 | |
こんな石刻も。これは文殊菩薩のようです。 | |
さらにトンネルをくぐると洞窟が造られていて、やっぱり真新しい仏像が。大仏寺さん、やりすぎだー! | |
再び山門への道へ戻り、ちょっと進むと仏心広場に到着。「天龍八部」の少林寺の場面はなかなか壮観でしたが、広場は思ったほど広くありませんでした。「仏」の字の高さは20メートルほど。この写真ではよく見えませんが、文字は赤く塗られています。いろんな時代劇で見るので古いものかと思ったら、弘一大師(1880年~1942年)の字だそうです。 | |
「仏」の足元の岩は「心」の字の形になっているそうです。気付かなかった!! | |
ようやく本当の大仏寺に到着。「射鵰英雄伝」で、邱処機が鼎を投げてぶち破った法華寺の門はここだと思います。「天龍八部」の少林寺の山門もここのようです。 | |
放生池。岩には「放生池」「南無阿弥陀仏」の文字が彫られています。「射鵰英雄伝」では、邱処機が池に筏を浮かべて江南七怪(の二人)と戦ってました。 | |
同上。この池は「書剣情侠柳三変」「済公新伝」などでも見ました。 | |
韓宝駒、韓小瑩が邱処機を待ち伏せしていたのはここ。 | |
大仏殿。大仏寺の名前の由来となった大仏はこの中にあります。大仏は516年に完成、「江南第一大仏」と呼ばれているそうです。大仏寺さん、この大仏だけでは不足なのか、と思ったけれど、よく考えてみると、これだけだったら私も決して新昌くんだりまで来なかったな。 | |
大雄宝殿。法華寺の境内で邱処機が江南七怪と戦う場面はここです。焦木大師が頭をぶつけてた香炉もあります。 | |
向かいの壁を見たところ。確かにこの四角い境内で戦いが凝り広げられていました。 | |
大仏寺の一番奥にある大悲閣。2階に観音様がいらっしゃったような。チケット裏の地図を見ると周囲にもまだいろいろとあるようですが、疲労のため、ここで観光終了。 |
シワシワで見難いと思いますが、チケット裏の地図です。 |
雨が降り、何より台風8号が近づいてきているという日だったにもかかわらず、観光客はそこそこいました。ゆっくり歩いてメインの場所だけを見ましたが、8時すぎに入場して、お昼頃までかかりました。入場料80元を高いと思うか、まあまあと思うかは、あなた次第。
新昌は街に隣接する大仏寺のほか、郊外に景勝地が散在し、さまざまなドラマのロケが行われています。「笑傲江湖」の撮影が行われて以来、観光客が増え、県を挙げて観光に力を入れ出したようです。もっともまだまだ発展途上という感じで、何より郊外の観光地への交通がどうなっているかよく分からないのが痛い。(確認してくる余裕がなかった。残念。)個人旅行者への目配りがもうちょっと欲しいなーと思うのは、中国ではよくあることですが。当時は台風が近づいていることもあり、行きやすそうな場所だけ選んで急いで見てきました。(2009年8月)