祁県

電視劇:昌晋源票号龍票喬家大院
場  所:山西省祁県
行き方:太原などからバスか鉄道

 「昌晋源票号」は祁県の渠家がモデルとなった物語です。「龍票」の祁家、「喬家大院」の喬家は祁県にありました。
 郊外の喬家大院ばかりが有名(しかも平遥とセットで観光するパターンが多いようです)なので、たいして期待せずに行ってみたところ、古城にびっくり。約1キロ四方の古い街が観光地としてでなく、普通の市民が普通に生活する場所として機能しています。しかもそんな中に、渠家大院のほか、規模は小さいものの博物館がずらり。やっぱり山西省はすごい所です。

街の中心部にある広場。

古城入り口向かって左側にある広場。石碑の文字は「祁県 国家歴史文化名城」。

古城入り口(牌坊があるところ)を道路の向かい側から見たところ。交差点になっています。

古城入り口。牌坊の文字は「昭餘古城」。昭餘とは、ここが昭餘鎮だからです。

古城入り口を入ってすぐのあたり。古城といっても生活感があふれています。古城の中には自動車の乗り入れが出来ないようになっていました。

渠家大院の入り口。来た道を振り返って見ています。同じ建物の右手が晋商鏢局の入り口です。

渠家大院の斜め向かいにある珠算博物館。建物はもとは渠家のものでした。

珠算博物館にはさまざまなソロバンが展示されています。写真は小皿にも乗るミニサイズの玉製のソロバン。

珠算博物館内に展示されていた塔。なんと小さなソロバンを組み合わせて作られています。どういう意味があるかは分かりませんが、何だかすごいです。

雨楼家俬博物館。明、清代の家具の博物館です。もとは渠家に次ぐ大富豪・何家の建物だったそうです(「何家大院」も祁県のどこかにあるらしいのですが、残念ながら行っていません)。

雨楼家俬博物館に展示されている家具。螺鈿細工が美しい。

度量衡博物館。つまり、いろいろなハカリが展示してあったと思います。(すみません、内容が記憶にありません……。)この建物も渠家のものでした。

長裕川茶荘の入り口。以上の場所はすべて東大街沿いにありましたが、ここだけは小路に入った奥まった場所にあります。この茶荘も渠家が経営していました。

長裕川茶荘に入ってすぐ、この彫刻が目に飛び込んできます。すごい迫力です。高さは15メートルあるそうです。

夕方になり、人通りが増えて賑やかでした。

何家の茶荘・永聚祥だった建物であると看板を出しています。かつてはきれいな建物だったのだろうな……。他にも、元は立派だったのに今は無残な有様になっている建物も見かけました。もったいない気がするけれど、それはそれで自然な姿なのかもしれません。

最初の写真と同じ広場。夕方になり、屋台の準備が始まっていました。


祁県中心部の地図

ものすごく大雑把な地図です。駅から古城までは歩けますが、少々遠いです。かといってお金を払ってバスか輪タクに乗るのももったいないようなビミョーな距離(私がケチなだけかもしれません)。
バスの始終点は駅前のようです。路線バスはすべて広場前のバス停で待っていればよいようで、バスは新建路をゆっくり走りつつ客集めをして行きます。
喬家大院行きのバスにも、広場前のバス停で乗ることができます。バスの前に大きく「喬家大院」と書いていますが、終点ではなく途中下車でした。


 渠家大院の入り口傍のチケット売り場で、渠家大院、長裕川茶荘、珠算博物館、度量衡博物館、雨楼家俬博物館、晋商鏢局の6ヶ所を見学できる40元の通し券を買います。バラ売りはありません。見学時間は夜7時まで(冬場はもっと早いかもしれません)ですが、遅くなると特に屋内が暗くてよく見えないと思います。チケットは翌日でも使うことができます。別料金(またも金額を確認し忘れました)で、6ヶ所を通しでガイドしてくれます。ガイドをはじめ職員の人たちは、おそろいの昔風のデザインの制服を着ていました。なお、晋商鏢局はこちらで紹介しています。
 祁県郊外には他にもいろいろ見所はあるようですが、残念ながら行っていません。(2007年8月)

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