峨眉山

電視劇:倚天屠龍記 など
場  所:四川省
行き方:
@成都からの楽山・峨眉山1泊2日ツアー。
A成都 → 峨眉山市内のバスターミナル → 報国寺バスターミナル → 山中のロープウェー乗り場

 @の1泊2日ツアーは、峨眉山に入るのは2日目だけ。山頂である「金頂」には行きません。行った人が「霧で真っ白。なーんにも見えなかった。行かないほうがいい」と言ってくれたので、ツアーに組み込まれない理由が分かりました。しかしやはり心残りだったので、Aの金頂行きにチャレンジしました。
 A成都・交通飯店となりのバスターミナルで7:00発の峨眉山行きバスに乗車、9:30頃峨眉山市内のバスターミナルに到着。山のふもとの報国寺汽車站へ移動するためバス亭を探そうとすると、バスターミナルを出たとたんタクシーなどの呼び込みがわらわらと寄ってきます。勢いに負けてそのうちの一台に乗りましたが、幸いぼったくられはしませんでした。報国寺汽車站10:00発のバスに乗車、11:45頃、雷洞坪の駐車場に到着。食堂で昼食をとってしばらく歩き、ようやく金頂行きロープウェー乗り場に到着。報国寺汽車站から成都行きの最終は6:00発なので、間に合うよう早めに下山し、ふもとの報国寺などを見学しました。

ツアー2日目、朝の「万年」ロープウェー乗り場。ごらんの通りの観光客の長蛇の列です。雨が降っていましたが、ロープウェーからの眺めはなかなかでした。

霧に隠れて山全体の姿は拝めませんでしたが、鬱蒼とした緑に覆われた山中は、やはり美しい風景でした。しかし雨のせいだけではなく、夏の四川は本当にじめじめしています。

「自然生態猴区」にて、悪名高い峨眉山の野生ザル。これまで観光客にどんな悪さをしてきたか、ガイドさんにさんざん脅されましたが、中国人はここをものすごく楽しみにしていました。行ってみるとサルには監視員つき。「動物園みたいで野生を感じられない」と不評でした(われわれ観光客が増えたせいなんだから仕方ない)。心なしか、サルたちの態度もふてぶてしい。子ザルは可愛らしいのですが。とは言え、みんな嬉々としてサルと一緒に記念撮影していました。

こうして人の姿が見えないと、深山幽谷の趣です。水はきれいに澄んでいます。

「一線天」。その名の通り、両側に高い岩のせまった道から空が細く見えます。

金頂へ向かうロープウェー乗り場は、ものすごい霧でした。いよいよ乗っていくと、周囲は霧だか雲だかで真っ白。「一寸先は闇」ならぬ「一寸先は白」という世界に。「何も見えないから行かないほうがいい」という忠告を聞くべきだったかと後悔……。ところが、突然雲を抜け、太陽の光が降り注いできたのです! なんと山頂は晴れ渡っていました! 

金頂からは真っ白な一面の雲海を見下ろすことができました。ここからは仏光(ブロッケン現象)が見えることで有名です(といっても、もちろん滅多に見えるものではありません)。峨眉山は中国四大名山の一つで、山中に仏教寺院がたくさんあります。

そうそう、この風景が見たかったんです! 金頂からの眺めです。最高峰の万仏頂(海抜3099メートル)が、たなびく雲に見え隠れしています。

 昔は李白の「峨眉山月半輪秋」に峨眉山への憧れをかきたてられたものでしたが、結局のところ「峨眉山といえば峨眉派の本拠地……、これは行かねば」というわけで、行ってきました。(2004年8月)

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