頤和園

電視劇:宰相劉羅鍋慈禧西行康煕微服私訪記鉄歯銅牙紀暁嵐 など
場  所:北京市

 超有名観光地。だだっ広くて、全部を真面目に見ようとすると疲れます。

「慈禧西行」の冒頭、西太后の誕生日の宴がここで行われていました。実際にここでロケしたわけではなく、合成だったように記憶していますが。ちなみに、写真手前の昆明湖の周囲をぐるっと歩いて回ると、たっぷり一時間はかかります。歩いた私は、途中で後悔しました。

昆明湖のほとりに700メートル以上にわたって伸びる「長廊」。極彩色の絵画で飾られ、中には「三国志」「西遊記」「紅楼夢」などの有名な場面もあります。「鉄歯銅牙紀暁嵐」では庭園の場面のほか、紫禁城内の庭といった感じで登場人物たちが歩いていたりもしました。(と思ったけれど、どこか別のセットかも。)

北門を入ってすぐのところ、一番上の写真で言えば万寿山の向こう側にある「蘇州街」。現在の蘇州街は1987年に復元されました。文字通り、蘇州を模した街並みを再現しています。皇帝たちがここで買い物ごっこをしたそうですが、「宰相劉羅鍋」では賑やかに人を集めて(ニセ)乾隆帝が散策していました。

「康煕微服私訪記」の「八宝粥記」は蘇州が舞台ですが、康煕一行が船で運河を進むシーンは、どう見てもこの蘇州街です。写真奥に見える橋をくぐっていました。

通路はけっこう狭く、観光客が多いと歩くのに難渋します。蘇州といっても所詮はモドキで、本物の蘇州とは似ても似つきませんが、皇帝も江南の風景に憧れていたのでしょうか。

 頤和園は乾隆帝が造園し、1860年の第2次アヘン戦争(アロー号戦争)の際に英仏連合軍によって破壊されましたが、後に西太后が修復しました。頤和園が出てくる映像作品は、西太后がらみのものをさがせばまだまだあるはずです。劉暁慶主演の映画「西太后」が懐かしい……。(2004年10月)

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