隋唐演義 上集

全20集/1996年

 かなり以前に台詞も聞き取れないまま見たきりで内容もよく覚えていないが、楊広(煬帝)が強く印象に残っていて、今でも気になるドラマだ。兄を追い落として皇太子の座を奪い取り、父である文帝を殺して帝位につくという悪事を行いながら、実はけっこう気が小さくて神経質というキャラクターが新鮮だった。若くて美形の煬帝も初めて見たし。私はこれを見て以来、煬帝に対するイメージがすっかり変わってしまったのだ。
 群雄たちではやはり秦瓊が主役らしく、出番が多かったようだ。しかし、たまたま一緒にテレビを見ていた中国人が、「こんなの秦瓊じゃない!」と主張していた。本当の(?)秦瓊は「真っ赤な顔で、立派なヒゲ」という関羽のような容貌をしているものらしい(このドラマでは色白でヒゲがなかった)。最後に少ししか出番のなかった紅払女が、すっきりかつきりりとした美しさで印象に残った。彼女が楊素の通行証を盗んで李靖らとともに長安を脱出するところで上集は幕。続きが見たかった。
 「三国演義」を見た後では、衣装が化繊なのが目に痛かった。(2006年5月)

キャスト
楊 堅:張遠橋/独狐皇后:謝 琳/楊 広:邵 峰/肖 妃:呉 丹/宣 華:熊睿玲/宇文化及:鄭坤範/秦 瓊:陳 鋭/程咬金:徳力格爾/単雄信:王文昇/尉遅貞:鄭 爽  ほか

スタッフ
総監製:王春徳
監 製:鄭慧卿、梁志軍
総製片人:鄒鵬宏
製片人:謝暁冬
編 劇:柯章和
総導演:張華
導 演:張 揚
主撮像:賈 g
撮 像:宋徳華
美術設計:任庚之、劉勇奇
作 曲:史志有

主題歌
片頭歌「一江春水向東流」 作詞:賀東久/作曲:史志有/演唱:毛阿敏
片尾歌「青史明月照誰家」 演唱:韓磊

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