書剣恩仇録

全32集/1993年

 金庸の小説は香港や台湾でやたらとドラマ化されているが、これは大陸製の第1作。今、ネットで調べると「新書剣恩仇録」と書いてある頁も多いようだが、私が中国のテレビで見た時には「新」の字はなかったと思う。
 皇子時代の雍正帝が赤ん坊をすり替えた話と、紅花会のメンバーの過去のエピソードを最初に持ってきた以外は、すべて原作に忠実に作っている。最大の特徴は、低予算。セットもロケ地も俳優も何もかも……。
 陳家洛役は、ドラマ初主演の黄海冰。演技は硬いし、とりあえず顔は整っているのに全くかっこよくない。紅花会のメンバーたちもなんだかなあという感じである。肝っ玉母さん風の駱冰では、余魚同の気がしれない。香香公主は厚化粧のブス。顔がデカいだけで貫禄も高貴さも感じられない乾隆帝……。その後に俳優として成長した人や、他のドラマでそこそこいい人もいるので、監督の腕が悪いのだろう。アクションもヘボかったと思うが、記憶がない。(2006年3月)

キャスト
陳家洛:黄海冰/趙半山:趙軍/文泰来:楊凡/駱冰:馬麗/徐天宏:陳継銘/余魚同:王志飛/ホチントン:王菁華/香香公主:楊維娜/周綺:米粒/李芫芷:曹頴/乾隆:王衛国 ほか

スタッフ
総導演:李旭華

主題歌
片頭歌「紅花紅顔」

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