努爾哈赤

全16集/1986年

 昔々、深夜に民放で「ファースト・エンペラー ヌルハチ」というタイトルで放送されていたのを見た。正直、なぜこんなドラマを放送したのか不思議。もっと面白い作品があるだろうに。いや、わざわざ放送したからには良い作品だったのだろう。今確認すると、監督は大御所・陳家林だった。しかし、見ていて面白かった記憶がない。
 青年時代からその死、ウラナラ氏の殉死までを描いていたが、最初から最後までぼんやりとした印象しかなく、ヌルハチがいかにして成り上がり、女真族を統一し、明に反旗を翻すにいたったか、よくわからないままだった。つまり、歴史の勉強にすらならなかった。今見たら分かるのか。李成梁、李如松親子が悪役として登場していたこと、明の皇帝(万暦帝?)がいかにもおバカそうだったことは覚えている。後半は、お決まりの後継者争いになり、ホンタイジが存在感を増してきていた。
 真冬にロケしていたらしく、息が真っ白で本当に寒々としていて、見ながらぞっとしたのを覚えている。あと印象に残っているのが、若き日のヌルハチが犬を締め殺す場面。前後の脈絡は覚えていないが、何のシーンだったのだろうか。
 要するに人に紹介できるほど内容を覚えていないのだが、まあ、こんなドラマもあったということで。(2007年5月)

キャスト
努爾哈赤:侯永生/阿巴亥:傅藝偉 ほか

スタッフ
導 演:陳家林

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